今後のビジョン

21世紀。

先進国では人口減少、後進国では人口爆発。一方で資源は枯渇し、温暖化も進む。食糧や水資源の不足も予測されています。
経済面においても、各国が競って財政出動を繰り返し、借金(国債)によるバラマキを続けています。続けざるを得なくなっているのです。成長しなければ成り立たないのが資本主義だからです。温暖化が進み、資源も枯渇しそうだと言うのに、これをいつまで続けることができるのか。借金は可能でも、地球がもたないのではないか・・・。
19世紀、20世紀は、成長拡大のために争い、戦い、競う時代でした。成長余地があったし、それによって進歩発展もありました。 では、21世紀はどうなるでしょう。
まだ20世紀の余韻が残っています。新興国は先進国の後を追い、競い、争っています。
しかし、時代は確実に変わりつつあります。変わらなければ、地球がもたないからでしょう。

人口減少

今から社会人になる人であれば、現役時代はおよそ50年。70歳過ぎまで働くのが当り前となり、現役引退は2065年か2070年か。21世紀も後半に突入です。日本の総人口は9000万人弱まで減少します。
こうした環境変化の中で、どういう仕事、どういう企業経営をするべきなのか。それがNIコンサルティングのテーマであり、求められる課題です。
まず、人口減少先進国である日本の経営コンサルティング会社として、「省人数経営」を提唱します。
より少ない人数で付加価値の高い仕事をする「省人数経営」に21世紀はシフトしていかざるを得ない。人が少なくなるのだから、それは必然です。

省人数経営へのパラダイムシフト

そこで必要となるのが、ITやロボットの活用です。生身の人間がやらなくても、ITやロボットに置き換えられるものはどんどん置き換え、それによって空いた時間で、生身の人間は、より創造性の高い、より付加価値の高い仕事をする。
私たちNIコンサルティングが、独自に開発したSales Force Assistantは、現在はITの電子秘書ですが、10年後には、秘書ロボットになって、オフィスの生産性を劇的に上げる役割を果たすようになるでしょう。
もちろん、そのロボットの中には、私たちが長年培ってきたコンサルティングノウハウ、ビジネス支援ロジックが組み込まれて、生身の人間の生産性を上げるアシストをすることになります。経営コンサルティングが単に知識や情報を伝えたり、あるべき論を指導するものから、現実にビジネスをサポートするものに変わっていくことでしょう。
そこには、日本が得意とする、漫画やアニメ、ロボット技術なども活かされていくことになります。

仕事道

そして、21世紀に必要となる仕事のあり方として「仕事道」を提唱します。
日本には、「道」という独特の文化があります。
茶道、華道、柔道、剣道の「道」です。その元を辿れば、中国などから伝播してきたものであっても、日本で「道」になりました。武術が武道になるように。テクニックではなく、そこに自らの心を映し出し、精神性を高めていく修養の道として認識するわけです。
花を綺麗に飾れば良いだけなら、フラワーアレンジメントで良いのです。踊りながら飾っても歌いながらでも構いません。それが華道になると、姿勢を正し、活ける花に自分の心を映し出していく。バランスが崩れていると、「心が乱れていますよ」と言われる。花を綺麗に活けるだけでなく、自分の心を磨き、精神性を高めていくものなのです。茶道も柔道も剣道も同じです。 仕事には「仕事道」があります。
規模が大きくなるか、売れるか、儲かるか、という尺度だけでなく、そこにどれだけ自分の成長を見出すか。自分の心や精神を磨き、成長させていく。
成長拡大を必須とする資本主義の考え方が行き詰って、成長や利益を追いかけることが難しくなった時、目の前の仕事の中に、自己の成長を求める「仕事道」という考え方が必要になります。
これも、日本ならでは、日本発で世界に広めていくべき考え方です。
成長や拡大がなくても、人は成長し、平和に暮らしていけるのだ、ということを伝えていくことが、私たちNIコンサルティングが21世紀後半に向けて果たすべき重要な使命であると考えます。

NIコンサルティングならではの情報発信

企業間競争や人材間競争は、切磋琢磨を産み、プラスも多いですが、国と国、民族と民族どうしの競争は争いとなり、戦争に発展します。地球とという限られた領土の中で、成長や覇権を争えば、相手を滅ぼす侵略に行き着きます。
300年近く続いた徳川幕府時代にも、天皇家が存続し、「武力だけがすべてではない」「武力以外にも尊重すべきものがある」という価値観を理屈やあるべき論だけでなく、実地で守り通した日本という国だからこそ、世界に向けて、成長拡大以外の価値観を発信していけるのです。
「省人数経営」や「仕事道」という考え方は、必ずしも成長や拡大を必要としない、地球が行き詰まりつつある21世紀に求められるコンセプトであると考えています。

こうしたNIコンサルティング独自、日本ならではの経営コンセプト、仕事のあり方を世に問い、広めていくために、逆説的ではありますが、NIコンサルティングには成長が必要となります。私たちの考え方を聞いていただき、信じていただくためには、成長拡大が必要なのです。そのための人材採用であり、そのための同志を求めているわけです。
しかし、この成長により、NIコンサルティングが提供する「可視化経営システム」の価格を引き下げることが可能になります。NIコンサルティングが目指す成長とは、売上や利益の額ではなく、お客様(クライアント企業)の数です。数が増えれば、一社一社の費用を引き下げることが可能です。
開発した「可視化経営システム」を100万円で100社に利用していただくよりも、1万社に10万円でご利用いただくことを目指すわけです。利用コストは1/10になり、私たちの売上は10倍になります。
インターネットが普及したことで、クラウドサービスが可能となり、システム提供の低価格化ができるようになったのです。それも世界中に。

私たちNIコンサルティングは、成長拡大を必要としない経営コンセプトを世界中に広めていくために、成長拡大を実現させます。それが21世紀の日本、世界に必要なことだと考えているからです。そのための経営コンサルティングであり、コンサルティングの新しいカタチなのです。

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